ラファスーパークロス野辺山 UCI1

マキノUCI2から一週間、帰国して三週間目。そろそろ本調子で挑める週末だとわかっていた。トレーニングの質は上げたまま量を少し減らし、体調を整え、レースに挑んだ。

ToyoFrameとして、今大会より新型プロトバイクを投入。チタンハイブリッド。トップチューブ、ヘッド、ダウンチューブがチタンでリア三角はクロモリ、のバイク。乗った第一印象は良く、今までのカーボンハイブリッドとはまた違う味付けですぐに気に入った。チタンの反発力からか、粘りが深く、今までよりスピードを保ち、乗せやすいように感じた。バイクが出来上がったのはレース二日前、オフロードでのシェイクダウンはレース当日、バイクに対する不安材料はなく、試走しても特に問題はなかった。

プロトバイク、チタンハイブリッド

コースコンディションは、前日に降った雨で泥が予想されたが、エリート男子の時間帯の頃には少々路面も乾き、セミウェットほどで、泥にはならなかった。バイク交換も特に必要ないレベルで気になるなら1度してもいいかなという具合だった。バイクのテストのため、チタンハイブリッドで2周、カーボンハイブリッドで1周し、試走を終えた。タイヤはシケインだと少々トラクションがかからないような路面に思えたので、ベイビーライムス、空気圧は1.4Barにセットした。

スタートは特に問題なく、綺麗に決まった

スタートバイクは試走でも印象の良かったチタンハイブリッドで。スタートし、先頭集団でレースを進める。ピット前の重い泥のような区間が他者より僕に分があるようで2周目?あたりで先頭に出た。2周目からは海外選手がレースを動かす流れだったが、前に出た。しかし、やはり彼はパワーがあるので踏む区間で前に出られ、必死についていった。確か、3周目?の舗装路区間で脚がきつくなり、ペースを保てなくなり、失速。4,5周とギリギリ耐えたけれど、身体はいっぱいいっぱいでバイクコントロールもおぼつかなくなり、ミスを連発、最終的には前後輪をパンクさせてしまった。バギーコースセクションでパンクに気づき、リアは完全に抜けた状態でピットまでとぼとぼと戻った。パンクによるタイムロスとそれまでの失速が重なり、トップとは1分30秒ほどにまで差が広がり、前の6位の選手とも30秒前後の差があった。

重馬場区間で一気に先頭に出る

先頭に出る

はやる気持ちをおさえる

バイク交換をし、乗り馴れたポジションのバイクになり、身体は復活。ペースを持ち直し、前を追った。そんなに速いペースで走っているつもりはなかったけれど、前の選手との差が急激に詰まりだした。残り1周の後半で6位に浮上、射程範囲に多くの選手がいることに気づいたのでそれまでと違い、勝負を意識してペースを上げた。その後も5位に浮上し、最後は4位争いのスプリントにまで持ち込んだ。最後の直線で勝負したのが敗因、競り負けてしまい、5位でレースを終えた。

バイク交換後、ペースを持ち直す

4位争いのスプリントで競り負けた

新型バイクなので、少々身体がびっくりしたようで、失速しだしたときに早めにバイク交換をすればよかったなと思った。前半のバイクの動きはとてもよく、頭にそのイメージがついたのでそこに固執し過ぎてしまった。

立体交差

ゴールタイムで優勝した海外選手との最終的なタイム差は30秒ほどに詰めた。レース中盤が大失敗したけれど、序盤、終盤の動きは良かった。序盤のかかりもそこそこだったし、レース終盤のペースでずっと走れたとも思わないけれど良いラップを無理なくこなせたし、悪くはなかった。マキノから予定通りに1ステップ上げた走りに持ち込めた。あとは全てのトライを結果にしっかり反映させるだけ。

次戦は12月8日、シクロクロス全日本選手権。

All Photos By @KeiTsuji