熊本 吉無田マウンテンバイクフェスタ CJ1開幕戦

photo by TatsuroYarii


今シーズンのCoupe de Japon series開幕戦は熊本県吉無田高原で開催された。関西からは遠いが、行きはフェリーで南港から新門司港まで移動し、熊本へはゆったりと現地入りさせてもらった。

熊本をレースで訪れるのは初めて。吉無田高原のコースは緩やかに登り、下りは作られたマウンテンバイクコースを下ってくる。なので、路面がきれいで終始走りやすいコースだった。コース幅も広く、山の使い方も大きく使っていたので走っていてとても走りがいのある、楽しいコースだった。

レース前日の試走時は晴れでとても暖かく、気温に対する暖かさが関西よりあったかく感じられ、今シーズン初めて半袖半パンで試走に出た。コースの印象はよかったが、翌日のレース当日の天気予報が雨予報だったため、コースに対する先入観は持ち過ぎないようにし、とりあえず、コースのレイアウト、大まかなラインどりを覚え、バイクコントロールを身体に思い出させた。

レース当日、天気予報ではレーススタートの14時より小雨が降る予報だったが、12時前から雨が降ったりやんだりを繰り返していた。雨量は少ないという予報だったし、小雨の中で既にレースを走っている他カテゴリーの選手の状況を見るとドライタイヤでも問題ないと判断し、ドライタイヤのままでレースをスタートした。しかし、空気圧は少し下げ、トラクションの確保を狙った。

photo by TatsuroYarii

レースはスタートし、序盤から積極的に上位でレースを進める。2,3番手で常に走っていた、登坂の印象は良く、楽ではなかったが自分の想像していたよりかはスイスイと登れた。雨のため、コース内のシングルトラックや下りがかなりスリッピーでラインどりを大きく変える必要があった。シングルトラック内は降車した方が速いパートもあり、それぞれ判断してレースを進めた。

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レース中盤からポジションは2位、トップとの差は20秒前後で前を追う展開になった。登坂では前との差を詰めれず、せめてトップとイーブンが精いっぱいだった。下りで差を詰めるが登り区間のタイム差を埋められず、徐々に離れ、最後は約50秒差で2位でゴールだった。

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タイヤ選択も良かったと思うし、自身のパフォーマンスは悪くはなかったと思うが、まだ登りがいまいち軽く登れなかった。その他はそこまで悪いと思わなかったのでまぁ負けたけど、しょうがないなと思った。レース2週間前に体調を崩してしまい、レース中も胃が熱く、焼けるように痛かった。正直、レースに行けるかどうかとも思っていたので、そんな中でもまぁある程度レースを走れたのはよかった。2位という結果は悔しいけれど、またちゃんと体調整えておもいっきりレースを楽しめるよう準備して、次戦に挑みたい。

レースとは直接は関係ないけれど、このレース当日は熊本地震から3年の日だった。レース翌日に熊本城を観光したが、爪痕がそのまま残っており、震災の大きさをテレビだけではなく、生で見ると震災というものがより身近に感じられた。普段は関西でリアルに感じないことなだけに、この大会を通じて、熊本地震の一面を知れました。熊本地震からの一日も早い復興を心からお祈りします。