2018全日本自転車競技選手権ロードレース大会
島根県益田市で今年のロードレース全日本選手権が行われた。
今年は去年の大会で上位50位でゴールしていたため、全日本選手権の出場権を得ることができていた。ロードレースの競技からは遠ざかっているけれど、トレーニングはロードバイクで行う割合の方が多く、更に今年は日本でベースを置いて活動し始めてからは一番多くトレーニングをこなすことができていた。行っていいトレーニング、悪いトレーニングの選別が出来てきて、過負荷に対しての対処も上手にできるようになってきていた。僕自身、速いとは思えていなかったけど、悪くはないと感じていた。もちろん、今年初参戦のロードレースが全日本選手権。レース勘や走り方、ペース、距離、不安材料は多々あったけれど、楽しみな大会の一つだった。
会場にはレース2日前に入った。事前情報では、登坂の少ない、比較的チャンスが多いコースと聞いていた。でも、コースの試走を行うと、それは僕基準では登りも多く、タフなコースという印象だった。ホイールとヘルメットは何が最適か、選びつつ、試走を4周回、きっちり行った。なんとなくコースも覚え、リズムもつかんだ。
レース前日は小雨がぱらつく中、1時間ほどのロードワーク。軽くインターバルをし、心拍を上げた。
レース当日、炭水化物量たっぷりの朝ご飯を食べ、レースに備える。6時間のレースは最近はしていないので、体力面に不安があった。だから、身体には十分な栄養がある状態でレースに臨みたかった。
スタート前に色々とトラブルがあったが、帯同してくれたスタッフが上手に対応してくれ、無事にスタートラインにつくことができた。
スタートし、1周目で動きがあると思っていたのでその流れに乗ろうと思っていた。できれば序盤で動いて、前でレースを待つ形にしたかった。1周目で10人、7人、8人、、、とパラパラと逃げる展開。あまりに前に逃げる人数が多いので集団が追う形になるかなと思ったけれど、これは全日本選手権で各チームどのレベルの選手が前に逃げているという所までは把握していなかった。32人が逃げ、集団は前の逃げ集団を追う雰囲気にならなかった。活発化しなかった集団に驚き、少し絶望的な気分でどうしようと考えたが、この時にとれる策としては、とりあえず集団内で体力を温存して、レース後半の動きに備えること。ペースが上がる瞬間は確実にくるので、それまでは着実に冷静に走り続けようと考えた。最大、8分ほどまで逃げ集団と差は開いた。
ラスト5周、210Kmのレース中120kmを過ぎる前後から少しずつペースが上がりだし、同時に僕も急に走れなくなっていった。4時間を過ぎたあたりから体力の消耗が激しく、筋疲労を感じだした。ラスト3周でメイン集団から遅れ、ラスト2周で足切り、DNF(38位)でレースを終えた。
勝負所で既に体力が果てていた。でも、今年の目標としていた登り対策の成果は出ていた。結果としては満足していないけれど、来年の全日本選手権出場権はおそらく獲得できたのは一安心。レースペースでのトレーニングはなかなかできないし、レースを走るのは難しいけれど、引き続きトライしていこうと思う。
Photos by Keitsuji