インターナショナルサイクルクロス ルクフェン International Cyclocross Rucphen UCI2
2018年シクロクロス世界選手権日本代表選手に選出され、2月4日に開催されるシクロクロス世界選手権に参加することになった。それに伴い、東洋フレームの鬼頭メカニックも日本代表チームのメカニックとして1月24日からヨーロッパ入りし、このルクフェンの前日から鬼頭メカニックのいる日本代表チームに合流した。
本来は1月28日のワールドカップのみ参戦する予定だったが、予定変更し、1月27日ルクフェン、1月28日ワールドカップと2連戦を組んだ。世界選手権前に調子を上げるために2連戦を走りたかった。
1月24日にヨーロッパ入りした日本代表選手団の選手全員、僕と同じくこのレースに参加した。
ルクフェンのレース前日は鬼頭メカニックにマイアミ浜でデビューさせたバイクの各部消耗品をチェック、交換してもらった。デビューして一か月もしてないが、泥のコンディションのレースが続いたので各消耗品は既に痛んでいた。
このルクフェンに参加するのは3度目。過去のレースでは泥でランばかりした覚えがあるが、今年はドライで2018年最初の泥ではないレースとなった。
試走を行い、コースをチェック。所々の泥パートでのラインどりを確認。あとの細かいところは言うほど難しくなく、とりあえず踏んでいく必要があると感じた。
アップもそこそこにスタート。細かなセクションでぐちゃぐちゃになりつつも綺麗にスタートできた。良いスタートとは言えず、少し出遅れ気味だった。
2周目はペースが落ちたがそれからは徐々にペースを取り戻した。パトリックというオランダ人の選手を目安にペース配分していった。彼は今シーズンの自身の開幕戦であったGietenでパックになって走ってくれた選手。彼のレース結果は僕よりいつも少し上なのでいいペースメーカーになる。しかし、レース中盤で彼は失速したのでそこからは一人で前を追う展開に。
苦しいながらも必死に走り続けると前のパックと近づいてくる。嬉しくなってどんどん踏み続けた。合計で5人ほどに追いつき、すぐに引き離して前へ前へのレースを繰り返した。今年一番良い走りができた記憶があるArdooieで同じパックになったロブペーター選手にも追いついた時は嬉しかったが、彼としばらく走るも彼はすぐにやる気ないモードになってしまった。僕が抜く選手みんなやる気をなくすような気がする。日本人に抜かれるのは悔しい、恥ずかしいのかなと思う。
とにかく、前へ前へ。ラスト1周で20歳のU23の選手を3秒差ほどで追い続けていた。彼も僕の追い上げに気づいてペースを上げていた。僕もかなり踏み込んでいった。ここまでレースをしたなら一つでも前でゴールしたい。ゴール前200mほどで1秒差ほど、ほぼ真後ろまで詰めたが、彼のスプリントの勢いに負け、僕自身は既にスプリントする脚は残っていなくて、その差に詰め切るので精いっぱいだった。
結果は38人出走の18位、トップのデイビットバンデンポール選手から3分50秒遅れ。
同じレースを走った小坂光選手は-2Lapsの25位、U23の織田聖選手はDNF。
自身の結果に素直に嬉しかった。レース内容が良くてレース中も自分に自信を持って走り続けれた。今年一番走れたレースだったと思う。僕の走れない期間をずっとベルギーで支えてくれていた現地スタッフとも今日の走りを喜んだ。
世界選手権になんとか間に合うようにトレーニングと休養を繰り返してきたが、それが一つの形になって表れたので、この調子で2月4日の世界選手権に合わせていきたい。そのためにもこのレースの翌日のワールドカップは身体の調子がいいので結果に関係なく最後まで攻めようと思っていた。
Photos by @nobuhikotanabe