やわたはま国際MTBレース UCI1
前年度から本格的に始まったアジアマウンテンバイクシリーズ、そのシリーズ戦の一つに組み込まれているのがこの八幡浜国際MTBレース。UCI登録レースでなんと1クラス。1クラスのレースが日本で開催されるなんて毎年驚く。
アジアマウンテンバイクシリーズが本格化し、今年は去年より多くの海外選手が来日していた。去年8月に行ったマレーシア遠征の時に他国の選手と仲良くなっていたので、八幡浜でみんなと久しぶりに会えたのがとても嬉しく、海外で色々と助けてもらったので、本国の日本では逆に色々と助けて上げれたらいいなと思ったけれど、日本の運営がすごいしっかりされていたので、僕の出る幕はあまりなかった。
レースが行われた週末の天気予報はレース前日の土曜日が晴れ。レース当日の日曜日は強雨。レース前日の試走時は強い日差しの中、ドライなコースを堪能した。その時は翌日に土砂降りの雨になるなんて想像できなかったし、想像したくもなかった。しかし、レース当日のブースの設営や、その他の流れを確認し、レース前日のチェックを終えた。
レース当日は天気予報通り朝から土砂降りのコンディション。タイヤは八幡浜のコースの特性上オールラウンド系タイヤでも走れるという情報を得ていたけれど、雨の降り方によって泥の状態が悪化した場合にバイクを前に進ませることができなくなるとどうしようもないので、泥用のマッドタイヤのチョイスにした。泥用はタイヤも細いし、転がり抵抗もさほど悪くないだろうと考えた。
レースは問題なくスタート。ただ、いつものロケットダッシュスタートができず、バイクをうまく前に進ませることができなかった。焦る気持ちを抑えつつ、スタート後の混乱をトラブルなく終え、上位20位ほどでレースを進めた。レースは6周回で行われる中、序盤の2周は思ったようにペースを上げられず、また、久しぶりの雨のマウンテンバイクレースでバイクコントロールがぎこちなかった。しかし、周回を重ねるごとにバイクコントロールを思い出し、テクニカルセクションで周囲の選手に比べアドバンテージを築けるようになってきた。
それと同時に順位も徐々に上がり、一周目は16位ほどの通過順位だったけれど、最終周回に入るころには9位にまで上がっていた。前を走る2選手との差が急激に詰まりだしている状況はピットからも伝えてもらってたので、気を引き締めて最後まで走ったが、順位は変わらず9位でゴールした。
レース後は、強雨の中でサポートしてくれたスタッフととりあえずの記念写真。綺麗に泥が飛び跳ねて泥団子状態。シクロクロスでも似たような状況はあるけれど、シクロクロスシーズンは寒すぎてこんなことはしていられない。だけど、気温も高かったし、たまには面白い写真も撮ってみる。
レース内容は前半のかかり、スピードがなかった。泥の状況に対してはバイクトラブルもなく、タイヤ選択も安全マージンを取り過ぎたと感じたけれど、不満はなかった。走りも泥の状況に対して出来る範囲の対処は出来ていたと思うけれど、不満があるとしたら登坂でのトラクションコントロールが下手だった。登坂のトレーニングを引き続きしていく必要があると感じた。
順位としては日本人で6番目で他選手のトラブルなどもあるけれどメンバーを見ても例年通りの順位だった。結果に満足はできないけれど、身体の状態は良いので去年よりかは伸びしろがあるように感じる。5月はレースが続くので引き続き頑張りたい。