2021XCC全日本選手権/千葉公園

XCE翌日は同会場でコースレイアウトを変更して、XCC全日本選手権が開催された。竹之内悠のレースレポートを紹介する。

XCCの前日であるXCEレース後、XCCのコース試走をそのまま行った。昨年とコースレイアウトが大きく変わり、XCらしく走力の差が出やすくなったように感じた。平均スピードが下がり、コース幅もあるので抜きどころも増えたように感じた。気を付ける点は急な下りぐらい、あとはラインどりによってスピードがのるのらない箇所をしっかりと見た。XCEの時にあったジャンプ台やロックセクションはXCCでは使われてなかった。

試走

XCC当日。予選と決勝が行われ、予選トップ10人が決勝に進める。予選は2組に分かれ、僕はB組だった。

予選では序盤から沢田選手が飛び出してペースを上げたレース展開に。後方から竹内選手がブリッジかけたので、そこに乗って前の沢田選手に追いつき、3人でレースを進めた。数周、前の2人に引っ張ってもらったが、ペースが速く感じてしんどく、竹内選手が下りでミスした際に安全マージンをとったら差が開いてしまい、そのままドロップ。後方のグループへ。後方のグループでは、前を引く選手に申し訳なかったが、決勝のスタート位置を考え、ラスト一周で少し踏み返して4位でゴール。

PhotoAyanoMakoto

予選中、脚が回しにくかったので、XCE用のアプローチにしていたバイクポジションをXCO向けにチェンジ。変更後は感触良く、脚が回りだしたので決勝に期待が持てた。けれど、今のパフォーマンスではトップグループに終盤までついていけないことは承知していたので、先頭グループからドロップしてから、どのようにレースを展開するかが僕のレースで必要なポイントだった。

決勝のスタートは2列目。スムーズにスタートし、レースを8番前後で進める。レース中盤に差し掛かる手前で先頭集団から脱落、第2集団にジョインした。トップグループとの差が広がり始め、第2集団にも疲れがみえた。僕も集団内で脚の漕ぎ方、身体の使い方を思い出し、焦らずしっかり自転車に乗ろうと心を落ち着かせた。中盤以降、2度ほど?前に出て集団をけん引させてもらった。一度ペースアップして分断させたかったけど、叶わず。集団内では下がり過ぎないように、2番手付近を死守した。

スタート PhotoAyanoMakoto
第2集団  PhotoAyanoMakoto
下り  PhotoAyanoMakoto

ラスト4周あたりからゴールに向けてどうしようかと悩み、ラスト1周より、ラスト2周で勝負に出ようと決め、ラスト2周でアタック。綺麗に決まり、そこから単独で1周半を駆け抜け、6位でレースを終えた。

レース前から思い描いていた通りの走りが出来て、とても良かった。予選の不調を決勝で挽回できたのはよかった。レース終盤にかけても久々のレースらしいレースが出来て、楽しく走れた。トップ争いからはかけ離れたレースだったが、今の状態を考えれば上出来だった。

XCC全日本選手権には立命館大学自転車競技部からも高本が参加。彼とマネージャーのサポートも東洋フレームで行って頂いた。彼は予選も決勝も、しっかり前を向いた走りができ、決勝では5位でゴール。順位よりも内容が良く、攻めたレースが出来ていてとても良かったと思う。去年の彼からしたら、この1年で大きく成長できているし、トラックやロードの経験やスピードもこのXCCで活きたとも思う。今後も彼と立命館大学自転車競技部をサポートしていくので、今後とも温かく見守って頂けたらと思います。宜しくお願い致します。

レース後の高本と

二日間を通して、たくさんの応援、どうもありがとうございました。