2020 シクロクロス全日本選手権

@KeiTsuji

UCIマキノの翌週末、全日本選手権を迎えた。去年は負けて2位、頭ではまた去年と同じようなレースができたらと思い描いていたけれど、自分自身の今のポテンシャルを認めたくないという気持ちもあったのだと思う。

現地へは金曜日入りし、移動疲れなどを軽減し、まずは土曜日の試走に準備した。天気予報では土曜日が雨、日曜日が雪。泥の深さは過去に数度、飯山の同じコースを走らせてもらっていたので予想ができた。ランも多用しないといけないだろうし、キャンバーセクションは難しいものになるのは安易に予想ができた。

試走当日、雨。そして気温も低く、悪天候。コース状況がレースのある日曜日と土曜日ではもちろん変わるので、変わることをある程度想定した上での試走を、身体へのダメージも考え、短時間で終わらせる必要があった。ランなどは筋膜炎への直接的ダメージが大きくなるが、試走からレース本番。変に庇うことはせず、自然体で試走をこなすつもりだった。

試走を早くしたかったが、この日に投入予定のチューブレス仕様のライムスの組み上がりを待っていた。雨の中、各選手が試走をする姿を軽い気持ちで眺めて待っていた。1時間ほど待ち、チューブレスが試走に向けて準備できたタイミングで雨が上がり、体感温度も上昇。ラッキーって思いながら快適に試走をした。

レイアウトは例年と大きくは変わらないが、1か所、登りとキャンバーが追加されていた。コースはヘビーマッドでバイクを壊さないために毎周回バイク交換をして試走を重ねた。驚いたことにチューブレスのライムスのトレッドやタイヤハイト、新たに投入したビットリアさんのAir-Liner、全てがうまくコースにはまり、チューブレス以外考えられないほどにハイペースでコースを回ることができた。ただ、トレッドが荒い分、巻き上げる泥も多いので、バイクに泥が乗るということも考える必要があったがそれを差し引いても速かった。コースでは新たに追加されたセクションをいかにタイムロスなく降車してそのままキャンバーセクションで乗車するかを色々と迷い、練習した。更に森のつづらのセクションは周回を重ねるごとに雨が止んでいたので泥が硬くなり乗車率が低下した。レース当日の天候次第でまた大きく変わるセクションの一つだと思った。

試走を終え、チームマネージャーミーティング。コースの一部変更が通達された。諸事情があると思うが、既に試走を行い、全体のリズムを頭で何度も思い描いている。残念な気持ちになった。

レース当日、雨が止んでいたが前日降り続いた雨でコースは変わらずマッドな状態。昼の試走を行い、再度コースチェック。前日よりコンディションが悪化しラン区間が増えた。しかし、前日に意識的に取り組んだ新セクションの登り返しは無くなっていた。

@ettchan55

ウォームアップし、レースへ。スタート後、すぐに泥セクションがあるので混乱を避けるために出来るだけ前でレースを進めたかった。スタートし、問題なく泥セクションへ。5番手ほどだったが、泥セクションのラインどりで2番へ。

@MIKIOOMORI

そのまま1番で長い直線を終え、1つキャンバーをこなし、ピット横通過。登り返しでミスをし順位を大きく落とすも、下りのキャンバーで他選手とラインを外して3位ほどにアップ。

@KeiTsuji

しかし、そのあとのランで一気に息が上がり、ペースダウン。順位を一気に落とした。実況ではメカトラか?なんて言ってもらっていたが、ただ単にペースダウン。脚が辛く、前に出なかった。2周ほどして、徐々にペースを取り戻し、ペースアップ。

@KeiTsuji
@KeiTsuji
@MIKIOOMORI

順位を少しずつ取り戻したが、上位とは既に差があり、差が詰まることなく、7位でレースを終えた。レース中は毎周回バイク交換を行った。ピット作業してくれたスタッフ皆の苦労がバイク交換のたびに伝わった。

@ettchan55
@ettchan55

同じく、男子エリートに出走した小森選手は11位でレースを終えた。彼自身、初めてのコンディションだったと思うけれど、そんな中でも去年の10位と遜色ない順位で終えた。完走できなかったのが悔やまれるが、ランでレース全体の平均スピードが落ちている分、完走者が少なくなるのは仕方ないので、素晴らしいトライだったと思うし、何より、途中、一緒に走れたのが嬉しかった。彼の前で僕が落車をして邪魔をしてしまい、そのすぐあとに彼も僕の前でコケて僕の邪魔(全然邪魔ではなかったけど)をしてくれたのが面白くてレース中にも関わらず笑ってしまった。

@MIKIOOMORI

今年は思ったようなトレーニングができない身体の状況の中でのシクロクロス全日本選手権への挑戦だったが、取り組んできた内容が違うので昨年のような走りが出来なくて当然だなとは思った。バイクへのアプローチも変化を進化と捉えていたが、今日のレースでは退化しているように感じ、また一からバイクの乗り方を考えようとレース後に思った。ランの遅さは仕方がなかった。元々、ランが遅い上に、筋膜炎の悪化を恐れ、ランのトレーニングを避けていた。ランでまた悪化し、自転車にすら乗れなくなるくらいならとりあえずランを我慢し、自転車で身体能力向上をするのが優先だと考えた。結果的にこのようになったけど、ポジティブなトライであったから仕方ない。そうする他なかった。

@KeiTsuji

レース後、数日たったが、筋膜炎の炎症も許容範囲内で収まっている。それを踏まえ、レースへの取り組み方、トレーニング、自転車へのアプローチなどまた再考しなければいけないと感じた。去年はようやく色々な怪我を克服し、日本のトップレベルにまでは戻せたが、また逆戻り。崩れては組み立てなおし、崩れては組み立てなおし。組み立てなおすたびにより良いものをと思い、気持ちを奮い立たせる反面、精神的にも正直辛く感じる。またか、、というのが正直なところ。いっぱいまたか、、と落胆して、また良いものを作っていこうと思います。

@KeiTsuji

今年の全日本選手権、いつもにも増して、去年の走りから期待してくださっている方が多かったのか、たくさんの方にお声掛けいただきました。どうもありがとうございました。今年はこのような結果でしたが、引き続き、頑張っていこうと思います。これからもよろしくお願いします。

@ettchan55

色んな人に支えてもらって今年も全日本選手権に挑むことができました。東洋フレームはじめ、チームや大会関係者の皆様、当日手伝ってくれた皆様、どうもありがとうございました。