シクロクロスのブレーキシステム
日増しに秋を感じる季節の変わり目、急激な冷え込みは冬が近づいていることを思わせる。
いよいよ近づいてきたシクロクロスのシーズンへ向けて、レーサーたちも準備を始めている頃だろうか。
シクロクロスといえば竹之内選手の活躍もあり、東洋フレームを思い浮かべてもらえることも多くなってきた。
しかし、その東洋フレームの特徴は何かと言われた時に、「ブレーキライナー」を思い浮かべた方はかなりの観察眼をお持ちだと思う。
30年以上シクロクロスフレームを作り続けてきた東洋は、独自に開発したブレーキライナーシステムを採用している。
泥・砂・高圧洗浄・雪……、幾多の過酷な環境に晒されるシクロスロスレースにおいて、ブレーキルーティンに求められる役割はオンロードのそれとは比較にならない。
一般的なシステムにおいては、水分に溶け込んだ微細な異物がインナーワイヤーを伝わりアウターケーブル内部に蓄積され、そして乾燥する頃にはアウター内部には異物だけが残ってしまう。
これがブレーキの引きを重くしたり、ワイヤー類を摩耗・劣化させる原因となる。
東洋はブレーキラインから受け溶接小物にいたるまでのシステム全てを独自に開発することにより、シクロクロス環境におけるワイヤートラブルを激減させることに成功している。
それはフルアウターの堅牢さを持ちつつ、ワイヤーの引きの軽さやメンテナンス性も両立させた理想のシステムとなっている。
ワイヤーの状況がライナーを通して外部からも見えるため、メンテナンスを行う際のレベルを考えることも容易だ。
その機能性は絶大で、竹之内選手はベルギーにおける『本場の』シクロスロスレースで使用する中でもストレスなく運用している。
国内のレースシーンにおいて、雪や霜で撹拌された泥を前に誰もがマッドタイヤを使う中でも、「だいぶドライな路面ですね」とは本場のレースを経験している彼にしか言えない台詞だろう。
――そんな世界で、竹之内選手は、そして東洋は戦っている。
このシステムはTOYOシクロスロス車の全てのモデルで採用しています。
フルクロモリモデル 『CX-S』
販売価格 税別210,000円(フレーム&フォークset)
シクロスロスシーズンを前にして全サイズ若干数ではありますが在庫ございます。
Di2内装式か、ワイヤー式の選択も可能で、納期は約1ヶ月となっております。
ご興味ある方はお早めにお問い合わせをいただけますようお願い致します。