~カーボンチューブ開発~

~カーボンチューブ開発~

【Toyo Frame カーボンチューブ】は、クロモリフレームと組み合わせることでお互いの特性を最大限引き出せる素材を求めて開発された。
クロモリとカーボンという2つの異材料を単に接続するだけでは、その特性は反発してしまう。

異素材におけるお互いの硬さと靭やかさが機能的に交わる点をフレーム設計へと落とし込むことで、複合フレームならではの各素材の長所を十分に発揮することが可能となった。

 

また、自転車フレーム性能の根本的な要素とも言えるジオメトリの正確さ、特にフレームセンターの精度を高いものとするためには、組み立て後に一切の変形が行えないカーボンパイプとその接合部分の工作に、絶対的な精度と多くのノウハウが求められることになる。
素材としてもパイプ内外径はもちろんのこと、真円度や反りにおいても、厳しい寸法要件を満たした製品のみが使用されている。

パイプの構造の特徴として、クロモリパイプと同様のインナーバテッド構造を採用している。これによりフレームサイズや用途によっての使い分けや、ライダーの要望に応じた異なる味付けなど、剛性を自由にコントロールしたフレームを作り出すことが出来る。

 

GRAPHITE DESIGN

使用するチューブは、全てゴルフシャフトのスペシャリストとして世界のプロゴルファー達から知られるメーカー『株式会社グラファイトデザイン』 (埼玉県秩父市) にて国内生産された最高品質のカーボンチューブである。
グラファイトデザイン社は、近年まで自転車事業においても自社製品を展開し、独自の設計思想と徹底した品質管理に対して根強いファンがいたブランドとして知られている(※2016年よりサイクル事業休止中)。
東洋フレームにとってのグラファイトデザイン社とは、単なる素材のサプライヤーではない。同社の自転車事業部の立ち上げに伴い始まった関係は、十年以上に渡り技術交換や相互開発を続けてきた、切磋琢磨しあう間柄となっている。

【Toyo Frame カーボンチューブ】はカーボンチューブのスペシャルリスト、グラファイトデザイン松崎氏によって生み出される。
シートワインディング製法を用いたパイプはカーボン繊維の特徴を最大限に引き出すことができ、軽量で強度の高いパイプとなる。さらに数多の試作を経て導き出されたオリジナルのシングルバテッド形状を与えることで、ビルダーの求めるフレーム特性を明確に材料に投影できるようその性質を導き出した。トップチューブとダウンチューブのカーボン積層を同様の構成とすることで、ビルダーにとっての『フレームを構成する、そこに収まるべき1本のパイプ』として感覚的に材料を扱うことができる。

・シートワインディング製法
芯金(型)にカーボンプリプレグを捲きつけることで成形を行う、主に管状製品の成形に適した手法です。特徴としてより綿密にカーボンの積層をコントールすることが可能で、高品質・高性能の成形品を生産することができます。
サイクル用カーボンパーツやフレームに多い、内圧成形とは異なる製法です。

カーボンチューブの主な製作作業
1. 積層設計
2. 裁断
3. 捲き付け
4. ラッピング(捲き付けたカーボンを専用テープにて捲き上げて、均等な外圧をかける)
5. 熱成形(熱硬化させる)
6. 型抜き(芯金を抜く)
7. テープ剥ぎ(外圧している専用テープをはがす)
8. 研磨前検査(積層不良がないか検査する)
9. 研磨加工
10. 研磨後検査(全長、重量、外径、剛性検査など)